1996
ビリー:29歳頃
1月2日
アメリカでのツアーがスタート。メロンコリーのツアーは、1部は衣裳にパジャマを着てアコースティックのセットを披露し、2部では激しいセットを披露するというステージ構成になっていた。ステージは3時間にも及び、アンコールで披露される長いアレンジの”Silverfuck”が話題となった。
1月22日
Mellon Collie and the Infinite Sadnessからのセカンドシングル『 1979 』がリリースされる。
2月19日
Filterを前座バンドに従え、アジア公演が大阪から始まる。
2月29日
タイ・バンコクの公演後、ジミーとツアーキーボーディストのジョナサンがドラッグを使用。ビリーはドラッグの使用をやめるよう彼等に注意をした。
Mellon Collie and the Infinite Sadnessの売上はますます伸びていったが、ツアーの環境下でバンドは不安定な状況に陥っていくことになった。
3月19日
ジミーの父が亡くなる。New ZealandとSydneyでのショウを延期。
4月23日
Mellon Collie and the Infinite Sadnessから3rdシングル『 Zero 』をリリース。ジャケットのアートワークはYelena Yemchukが手掛けている。
5月2日
ポルトガル・リスボンでジミーとジョナサンがドラッグ使用で意識を失い、緊急治療を受ける。ビリーは再び彼等に注意を促した。
5月11日
ルランド・ダブリンで、ライブの最中に17才の少女が圧死するという事故が起る。
バンドは葬式に花とお悔やみの言葉を贈った。6月にCincinnatiで行われる予定だったショウはこの事故が元となり、中止となった。
5月19日
Pumpkinsのメンバーが声優をつとめたアニメ” The Simpsons “の
“Homerpalooza”(邦題:ロック・ミュージシャン続々登場!)が放映される。
6月11日
Mellon Collie and the Infinite Sadnessからの4作目のシングル『 Tonight, Tonight 』がリリースされる。
7月11日
ツアーの日程も残り少なくなった7月11日深夜、マンハッタンのRegency Hotelで、キーボーディストのジョナサン・メルヴィン(当時34歳)がオーバードーズで死亡した。 ジョナサンはこの時もジミーと共にアルコールとヘロインを併用しており、その場にいたジミーはすぐさま逮捕された。バンドの他のメンバーも警察の取り調べを受けることとなったが、翌日釈放された。
この事件でバンドはジミーを解雇し、活動休止の状態となった。
ビリーは当時「我々がいかに批判されたとしても、ジミーの健康と、バンドのみんなの精神的安定の為に、彼と別れざるを得なかった」と語っている。
このような苦しい状況の中であったが、ビリーはツアーを再開する為に、新しいドラマーを探すこととなった。
8月6日
8日
8月23日
Metroにてショウを行う。ジョナサンが亡くなった後、初めてPumpkinsが公に行ったパフォーマンスとなった。
Mellon Collie and the Infinite Sadnessツアーが再開。彼等はこの後5ヵ月間ツアーを続けることになる。
9月
MTV Video Music Awardsで ” Tonight, Tonight ” が6部門を受賞。また、” 1979 ” がBest Alternative Video Awardに選ばれる。
10月
ビリー、David Lynch監督の映画 ” Lost Highway “ に曲を提供する。
11月26日
同日、ビリーが曲を提供した、ロン・ハワード監督/メル・ギブソン主演の映画 ” Ransom(邦題:身代金)” のサウンドトラックがリリースされる。
11月14日
MTV Europe Music Awardsでthe Best Rock Act Awardを受賞。
12月29日
ビリー、シカゴのthe Cook County Circuit Courtにて離婚届けを提出。当時の妻・Christine Fabian(クリスティーナ・フェビアン)との3年半に渡る結婚生活にピリオドを打った。
事故・事件そしてフロントマンビリーの離婚・・・苦しい状況を背負って、Mellon Collie and the Infinite Sadnessツアーは翌年(1997年)2月まで続けられた。