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サマソニエクストラ公演2日目。さみしいけど本日が来日公演最終日。この公演には、acid androidと凛として時雨という2バンドが出演。acid androidはアタリとかNINみたいなインダストリアル系のイメージのバンドだったけど、個人的にはスミマセン、イマイチでした。でもその後の凛として時雨は非常に魅力的なバンドで収穫アリ!だった。メンバーそれぞれが個性的なんだけど、バンドとして見るとピタっとはまってて無駄がない。凄腕のドラマーと女性ベーシストがいて、ヴォーカルに特長があるバンド。出してる音は違うけれど、Pumpkinsと似た所があるなとも思った。それにしても、このドラマーのプレイが本当に凄かったので、マイキーには少しプレッシャーだったんじゃないかなぁ。彼はこの日もステージ脇でこの2組のゲストバンドを鑑賞していたけど、良い刺激になっていればいいなって思った。
セットチェンジが終わって、20時を少しまわった所でトリのPumpkinsの出番。自分たちは昨日とほぼ同じ場所で鑑賞していたが、この日は客入りがとても良くて、フロアがいい感じに埋まっているなと思った。Pumpkins目当ての客も多そう。
1曲目は自分もまったく未聴の"My Love Is Winter"という新曲。今回のツアーで初お披露目のスロウテンポな曲だったけど、一足先に聴かせてもらえてうれしかった。で、続く2曲目がなんと"Tristessa" !!! 陳腐な表現になってしまうけれど、イントロ聴いたとたんに体中に電流が走った。ジミーのドラムではないのは残念だけれど、マイクもすごく健闘していたと思う。この曲は彼が加入したから故の選択だったかもしれないし、とにかく貴重な1曲だった。その後"Bleeding the Orchid", "Today", "A Song for a Son", "Stand Inside Your Love"そして"Zero"と新旧織り交ぜながらステージが進む。もちろんTodayでは大合唱、ハイスピードのZeroでは会場が一体となる感じ! さらに、この日の"Tarantula"の盛り上がりっぷりもすばらしく、ビリーもキレキレ。かきならされるギターがとてもクリアで気持ちよかった。
一息ついて"Disarm"。イントロの所でどうしても手拍子をしてしまうオーディエンスだが、ビリーの方もこれが日本流って納得したのか、やり直しをしつつも今日は注意をすることなく演奏を始めた。ビリーの声がじんわりと染みる感じ。で、なぜか曲の最後にレインボウのCatch the Rainbowをちょっとだけプレイして、「リッチー・ブラックモアのやってたレインボウってバンド知ってる?ディープ・パープルのリッチー・ブラックモアだよ。 知ってる?」って言って、自分のお気に入りの古いバンドをオススメしてた。 |
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ギターをアコギからエレキに持ち替えると、"United States"。イントロのアレンジがちょっと違うから、曲が始まるまでオーディエンスがじーっとステージに集中している。この日のビリーの曲への入れ込みぶりはすばらしく、雄叫びを何度もあげていた。「星条旗よ永遠に」の所では、かすかなノイズ混じりのサウンドから徐々に荘厳になっていくという具合で情感たっぷりのプレイ。途中から入ってくるドラムは、いつも入り方がおそるおそるって感じだったけど、この日のマイクは自信をもってたたいているようで、バンドのマッチングがすごくいい感じ。曲が終わると「スマパンはまだ生きてる」とつぶやくビリー、そしてメンバー紹介。ベーシストのニコールをヨガマスターと言って紹介していた。マイキーとジェフを普通に紹介した後、自分自身のことを「僕はアケボノです。」「横綱です。」と紹介してウケを狙っていた。(久々にこのジョーク聴きましたが、ジョークを仕入れた時代がちょっと前だから古かったですね...せめて朝青龍なら)
で、新曲をやりますといってプレイされたのが"Widow Wake My Mind"。ゆったりした雰囲気になる1曲で、間奏のアレンジが非常に美しかった。続いて色鮮やかに"Perfect"を演奏した後、少しだけライノセラスのイントロをプレイしたビリー。そこにマイクのドラムロールが入り、超絶クールな"Cherub Rock"そして"That's the Way (My Love Is)"へとステージは繰り広げられた。この日のThat's the Wayはデストーションの効いたサウンドが際立って、ものすごく哀愁が漂っていたなー。最終日だったし、Tokyoって言葉にグっときました。
"Tonight, Tonight"でオーディエンスを満面の笑みにした後、ギターをウクレレに持ち替えたビリーが「僕の曲だよ。君たちについての曲なんだ。」と言って"Tallulah Lu"という曲を穏やかに披露。(Babyと歌ってたから大切な物として考えてくれているのでしょう。かわいい曲でした。)自然に起こった手拍子がいい感じだった。
「もう少し続けていいかな」と言って"Astral Planes"をクールにプレイした後、本編ラストは"Ava Adore"。とにかく最高。 アンコールでメンバーが再びステージに戻った後、ビリーが「今日はとてもスペシャルなゲストが来てくれています!Pumpkinsの大ファンのベッキーです!」とうれしそうに言って女の子を呼び込んだ。
彼女は「みなさん盛り上がってますか!ベッキーです。」と流暢な日本語で自己紹介。なんとタレントのベッキー!...ではなかったのだが、ルックスが似ていたのでみんな混乱。ビリーもそれを狙っていた様子。
ベッキーが「あなたの子供が出来たの」といって妊娠検査薬をビリーに見せ、それを見たビリーが「俺の子じゃないよ!」というやり取りをするという小芝居をやっていたのだが(そこは結構ウケてました)アメリカンジョークがきつすぎたのか、オーデイエンスの方はどう反応して良いか解らず、ちょっとシーンとしてたのが逆に面白かった。ビリーとしてはもっと盛り上がることを期待していたようだけど、あまりにも静かになってしまったので「ただのジョークだよ」といって場を取り繕い不思議な空気を残こしつつもなんとか終了。彼女はPumpkinsの専属カメラマンをしているクリステンさんのお友達だそうで、タレントのベッキーに似ているけど本物のベッキーじゃないというオチでした。
で、肝心のアンコールは"Bullet with Butterfly Wings"。凄くかっこよくて、大盛り上がりの締めだった。すばらしいステージを本当にありがとう!
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