|
|
東京から大阪への移動とホテルのチェックインを終え、会場に着いてみると時間は既に17:00をまわっていた。チケット交換を済ませ、慌ててSKY STAGEに移動してみると、なんとPAVEMENTが丁度Range Life(SPをコケにしてる曲)をプレイしている所だった(苦笑)。なんというタイミング。この後、Pumpkinsが同じステージに立つことを受けてわざとやってるに違いないネ。これもフェスの醍醐味の1つ?と思いながら、ステージ後方で腹ごしらえをしつつ、彼らのステージが終わるのを待った。
大阪サマソニ会場は緑が多く、野外ステージがデデーンと組まれているのが見えるので、千葉の会場に比べると大分フェスっぽさが増幅される。皆、木陰のある芝生でゴロゴロしてたり。で、PAVEMENTが終わってセットチェンジとなった所で本日も最前列を確保。そのままRICHARD ASHCROFTの出番を待った。悲しいかな客入りはイマイチで、スペース十分居心地よし。なんだか申し訳ない感じです。18時近くなってもまだまだ外は明るかったけれど、浜風みたいなのが吹いててそんなに暑くなくて野外なのに思いのほか快適だった。
リチャードのセットリストはおそらく前日と同じAre You Readyで始まり、Bitter Sweet Symphonyで終了だったけど、ステージそのもの出来は悪くなかった。でも彼は客の反応が悪いのを気にしていたようで、オーディエンスに感謝しつつもちょっと不満顔でステージを去って行った印象。あと、このSKY STAGE、時々メインのOCEANSTAGEの音がはっきりと風に乗って聞こえてくるので、リチャードのプレイ中にオフスプリングの曲が漏れ聴こえるようなことがたびたびあって、Pumpkinsの時はどんなもんだろうなと気になった。
本日は昨夜と場所を変え、ニコール(ベーシスト)側の最前列で楽しむことにしたのだが、うーん、やっぱり客少ない?後ろを振り向いてもそんなに人の層があるように見えなかった。でも後で聞いた話によると、真ん中や入り口あたりは結構込み合っていたとのこと。それにしても、前日同様、メンバーが出てくるまでの緊張感がハンパない。前のバンドのステージが若干押していたせいもあって、Pumpkinsの出番は予定よりも5分程遅れてのスタートとなったのだが、気づけばすっかり日も落ちていて、ステージライトの逆光の中に浮かび上がるビリーのシルエットがとても神々しく見えた。今日の衣装はメロン時代のZEROの衣装っぽい、黒の長袖Tシャツ姿(胸元にはグレーのプリントでNATURALとかなんとか書いてあった)で、とってもシンプル。下は昨日と同じグレーっぽいカーゴ・パンツかな?で、自分たちの本日のライヴ鑑賞場所の選択だが、やっぱニコール側だわコレ絶対!ビリーは左利きだがギターは右で弾くので、昨日は彼自身の体で隠れてしまっていたギターを演奏する様子が指先までよく見えた。
|
|
|
|
今日の1曲目もAstral Planes だろうと勝手に思っていたら、なんといきなりあの曲のイントロが。お客さん!Todayですよ!!リチャードのステージを見ていて、イマイチノリの良くないオーディエンスにガツンといこうとしたのか、とにかくビリーのやる気を見た気がした。個人的にはTodayにはそんなに思い入れがある訳ではないのだけれど、観客がぐっとステージに集中する感じがなんとも言えず気持ちよいし、大合唱に加わるのは楽しい。
前日のマウンテンステージの音響の悪さには辟易したが、今日は野外でヌケが良いのか、全体の音がバランスよく聴こえてまずまず。(でも時々ジェフのギターの音だけやけにクリアに聴こえたりしたけど)"Astral Planes", "Ava Adore", "Eye"とクールに決めた後、"Bullet with Butterfly Wings"へ。今日もものすごい盛り上がり。そうそう、演奏で一息ついたとき、ビリーが夕方のPAVEMENTのステージを受けてか、「ペイヴメントのオカマヤロー」みたいなことをお約束のごとく言っていたので笑ってしまった。15年の時が経っても、大人になっても、売られた喧嘩は買わないとね!
昨日のショウを見たことで、自分は若干余裕をもってステージを楽しめていたようで、"That's the Way (My Love Is) "を聴いていて、あたりまえだが、マイクのドラムがやっぱりジミーとは違うんだなっていうのがはっきりとわかり始めた。この日にプレイされた"United States"にももちろん彼の見せ場があったのだけれど、少しツアーの疲れも出て来ていたのか、昨日よりも華がない感じ。パワーはあるのだけれど、抑揚がない。彼はまだまだ若いから、いろんな経験をして沢山のバンドのプレイを見て、これからもっともっと魅力的なドラマーになって欲しいなと思った。それから、今回のツアーに先駆けて公開された最新作の"Freak"だが、まだ大阪ではそんなに浸透しきっていなかったらしく反応はイマイチ?でもポップでさわやかなメロディーは海風の吹くこのステージに合っていた。この後も"Perfect"(アレンジが明るく鮮やかでした)と、昨日とは違うセットリストに。来た甲斐があります!
演奏が途切れると、やっぱりメインステージで公演中のJAY-Zの音がはっきり聴こえてくるのだが、ビリーが「JAY-Zです!」そして(ステージが無い方を指差して)「こっちのステージではニッケル・バックやってます」みたいなことを言って場を和ませていた。「英語わかる?」って半分呆れ気味に言ってたのが気になったけど、一呼吸おいて披露されたのがなんと"Disarm"!イントロがかき鳴らされた瞬間、歓喜の声とともになぜかオーディエンスの手拍子が起こってしまったので、ビリーがそれを一旦やめさせてから再プレイとなったのだが、それでもやっぱり手拍子が...。うーん、ビリーとしてはこの曲はじっくり聴いてもらいたかったのでは?今日はオーディエンスとの一体感がなかなか得られないって感じで(もちろん盛り上がってはいるんだけど)そこがいささか残念だった。その後プレイされた"Stand Inside Your Love"は微妙にマイクのドラムがズレている感じで気になってしまう所もあったけど、続く"Tarantula"は最高のノリ!ラストは"Tonight, Tonight"で自然と夜空を見上げたくなる素敵なエンディングだった。
時間の都合のせいかアンコールがなくてちょっと寂しかったけど、ステージが終わって近くを見渡すと、Pumpkinsファンの知った顔の方々が近くにいたことがわかって大感激。お久しぶりです!!日本でまたPumpkinsが見られるなんて最高だね、って話しながら皆と帰途についた。
追記:何曲目ぐらいまでか忘れたけど、ビリーのファスナーがちょっと空いていたような...。ビリー自身が何かで気づいたらしく、しばらくしてちゃんとしまってたけど、ボタンで止めてからファスナーをあげるタイプのパンツだったみたいなので、ついつい締め忘れちゃうのか?としょうもないことが気になりました。(パンツは白だった...) |
|
|
|
|