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a-haを途中で抜けてMOUNTAIN STAGEへ移動し、RICHARD ASHCROFTからそのままPumpkinsのステージを楽しむつもりで、見やすい場所を探して歩いていくと気づいたらジェフ側最前列にたどり着いてしまった。意外にも空いていて居心地よし。後ろからきつく押されることもなさそうだったので、そのままそこで楽しむことにした。
MOUNTAIN STAGEはメッセ最大のステージだが、ステージ前まで来てしまうとその感覚がすっかり薄れてしまう。あたりまえだが、会場が暗いのと、自分が前方にいるためそのキャパがいまいち掴めないのとで、夏フェスのトリのバンドの1つを見るという感覚がなくなり、なんだか小さなライヴハウスにいるような感覚と、だだっぴろい所にぽつんと立たされているような不安感という両方の感覚が襲って来て変な感じ。それに、セットチェンジの様子を見ていても、まだPumpkinsがこれからショウをするのが信じられなくて、無駄な緊張と期待で全く落ち着かなかった。なんかトイレ行きたいデス。
照明が消えて、メンバーがステージに登場。ニコールは黄色っぽいワンピース。ジェフは白っぽいシンプルなシャツとパンツ。マイクは私のいる場所からほとんど見えなかったのだけど、ZEROのTシャツ?かな。そしてビリーはサイアミーズ時代を思い出させるような、サイケデリックなプリントのシャツに黒っぽいパンツ姿だった。ここ数年のビリーのステージ衣装はスカートみたいなのがデフォルトだったので、こんな風にフツーの服でステージに立っているのがなんだか新鮮に見えちゃう不思議。
1曲目は新作Teargarden By Kaleidyscopeから"Astral Planes"。前方のオーディエンス達はこの曲を良く聴いて知っていたようでとってもノリがよい。思ったよりライヴ映えする曲だなと思った。それにしても、自分のいた場所のせいもあるのだろうけれど、この会場の音の抜けの悪さ、反響の酷さにはガッカリした。ヴォーカルの音は割れているし、ギターもジェフの方は良く聴こえるけどビリーのが良く聴こえなかったり...。室内ステージだとしてももうちょっと改善してほしかった。PAさんがどうにかしてくれたのか、自分が集中しきっていたからか、セットが進むに連れてだんだん気にならなくなったけど、これだけはほんと残念に思った。
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続く"Ava Adore"は新アレンジになっていて、イントロから独特。ジェフのギターのアレンジもビリーがしたのかな?この曲はミドルテンポにもかかわらず、キメ所ノリ所がはっきりしている曲だからものすごく盛り上がる。ちょっとヘヴィなアレンジが良かった。大好きです。で、 "Hummer"(美しいメロディとギターサウンドで、無駄のなさに感涙。すばらしかった!), "As Rome Burns", "A Song for a Son" と新旧織り交ぜながら、バンド・The Smashing Pumpkinsを見せつけるステージが続く。ビリーとジェフのギター共演もすっかり息が合っている様子で凄くイイ。ふんわり優しい雰囲気のジェフがステージだととってもカッコよく見えた。
で、ビリーが「東京、お久しぶり!えーと、古い曲やってもいいかな?みんな好きだよね」とMC。でもノリノリのオーディエンスを見て「やっぱ古い曲やんないかも」と言いながらプレイされたのが"Today"だった。イントロを聴いた瞬間の会場の反応ときたらw。この大合唱を気持ちよく聴いて、続くは"Bullet with Butterfly Wings"。オーディエンスの煽りのせいか入りをミスったようで、ちょっとやり直しをしたけれど、Bulletでのオーディエンスの盛り上がりっぷり・狂喜乱舞は気持ちよすぎる。とにかくPumpkinsサイコー!ってなる瞬間。ほんっとに楽しかった。
そして"Eye"(ジェフの見せ場があったけど、ライト当らず。当ててやってください。)で一旦会場を落ち着かせてから、"United States" へ。ビリーのジミヘンばりの「星条旗よ永遠に」を挟んで、後半にドラマー・マイクの見せ場があるのだけど、彼としてもココは本当にキメなきゃって感じで相当気合いが入っているのがわかった。低音が多少モコモコしてたけどそれはこの会場のせいかな?あとはスカーンと良い音。とにかく若くパワーのあるプレイだった。
ギターをウクレレに持ち替えたビリーが、ウクレレのネックを向けた方向にいる客に歓声を上げさせるという遊びをした後に、"Love Is the Sweetest Thing"という可愛い曲を披露(Ray Nobleのカヴァーだそうです)。オーディエンスから自然と手拍子が起こってすごくHappyな感じ。舞台袖にいたニコールとマイクがそれに逢わせて楽しそうに踊っているのが見えて微笑ましかった。続いて、ライブではたびたび披露されているが音源はまだ未発表な"Owata"(LAの地名?途中の歌詞をTokyoに変えて歌ってくれてました。), "1979"とさわやかな曲が続き、さらに"Stand Inside Your Love"から再結成後の音源の中では最高にノリのよい"Tarantula"へと気持ちよいセットが続いた。最後は10年Pumpkinsを待ってた皆に「今夜不可能が可能になる」っていうメッセージを添えて"Tonight, Tonight"で本編終了。なんかあっという間でしたよ。
アンコールはマイクの新しいドラムロールから始まる"Cherub Rock"。マイク、沢山練習したんだろうなぁってちょっと微笑ましくなった。「Smashing Pumpkinsを信じていてくれてありがとう」というビリーの言葉と、新しいPumpkinsが想像以上によかったことで、疲れているはずの帰り道がとても楽しいものになった。明日は大阪!体力持つかな?! |
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