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今日で千秋楽という事で、会場はかなり盛り上がっている。そんな中15分程おしてステージがはじまった。
黒のシャツに黒のパンツ姿で登場したビリーは今日もグレーのキャスケットをかぶっている。(とにかくお気に入りらしい)ステージへの登場は何度も経験しているハズなのに、深々と帽子をかぶっているのを見ると、やっぱりちょっと恥ずかしいのかな?なんて思ってしまう。
今日も前半からかなりテンションの高いメンバー達。のっけから“これでもか!”といわんばかりに見せつけられるビリーとマット2人のギタリストの共演は本当にすばらしく、鳥肌が立つほどだった。昨年のフジロックの際に、ビリーがバーナード(new orderのヴォーカリスト)に「いいギタリストがいるんだ」とマットのことを話していたのをこっそり聞いていたのだが、こうして実際にステージを見て、彼は本当にビリーが必要としている人物なんだなと実感した。
ショウの中盤で『Jesus』が始ると、会場からも大きな歓声が飛ぶ。昨日とはまた別のアレンジになっており、少し短くなっていたが、それでも見どころたっぷり。ビリーの独特の声も魅力的だ。ZWANのオフィシャルサイトで『"Jesus, I"はZWANにおける"Silverfuck"』と言っている人物がいたが、この曲は本当にショウの見せ所となる奥深い曲だと思う。デストーションバリバリの音といい、2人のギタリストのからみがとにかくいい。リズム隊との呼吸もバッチリで、バンドの一体感・ステージから産み出されるパワーに圧倒される1曲だった。(右の欄へつづく→)
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Setlist - SPFCサイトより転載
01. A New Poetry
02. To Wonder
03. The World Goes 'Round
04. Cast a Stone
05. All Day and All of the Night [Kinks]
06. Love Lies in Ruin
07. Jesus [Lyte]
> God's Gonna Set This World on Fire
08. Yeah
09. Lyric
10. Talking in Your Sleep [Romantics]
11. Endless Summer
12. For Your Love
13. Rivers We Can't Cross
14. Settle Down
Encore:
15. Baby, Let's Rock
16. Spilled Milk
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演奏の合間のMCでは、ビリーはとてもにリラックスした様子でデヴィッドをからかってみたり、ジミーをからかってみたり…なんか子どもみたいだった。やっぱり地元でのショウは特別なのかな?本当に楽しそうなんだもん。(「地元の人〜」「シカゴ以外の州から来た人〜」とか言って手を挙げさせていたが、どうせなら「海外から来た人〜」っていうのも言ってほしかったよ、先生。) それから他にも地元らしいなと思ったのは、最前列にどうみても50歳くらいのオジさんやオバさんがいることで、この人たちが本当に楽しそうにリズムをとっている。私の前にもハリソン・フォード風(あくまでも)のオジさんがいたのだけれど、ビール片手に本当に気持ちよさそうで、曲が変わるごとにこちらを振り向いて「もりあがってる!一緒に踊ろう!」というアクション。そんなことも含めてとにかくほんとに楽しかった。
アンコールラストにはこれまたジャムセッションが見せ場となる『Spilled Milk』が披露された。これはとにかく凄い人気の曲で大歓声。たしかにかっこいいぞ。今回はかなり長めのアレンジになっていたようなのだが、リハーサル通りにいかなかったのか、後半からビリーがデヴィッドを見て苦い顔をし始めた。マットもおかしいと思ったらしく、しきりにデヴィッドに「違うよ!こう、こう」と自分の弾いている姿を彼に見せていた。デヴィッドはビリーとマットの指先をじっと見つめながら一生懸命。その様子を見たパズもジミーと他のメンバーについていこうと一生懸命。でも、最後はビリーもマットもデヴィッドも笑ってしまっていた。 この一連の様子は私の気持ちを不安にさせたけれど、反面、初々しく感じさせる一面にもなった。
現時点ではバンドがライヴ活動をしているとはいっても、ショウを見に来ているお客さんのほとんどがパンプキンズのファンばかりなはずなので、そういう意味ではまだまだ内輪での披露の段階にすぎないと思う。5月の半ばにメジャーなアーティスト陣も出演するフェスティヴァルに参加するそうだが、そこでの評価か気になるところ。アルバムのリリースにもほんとに期待したい。たしかに今でもパンプキンズの存在はとても大きいし、レコード会社のことや音楽業界の事など、ビリーにしてみれば決して簡単なことばかりじゃないと思うけれど、回り道はしなくてもいいんじゃないかなって思う。ストレートにやってしまえばいいと思う。長続きするかな?とか叩かれないかな?とか、ショウを見てたらそんな心配はもちろんどこかにいっちゃったし、やっぱり彼の作る曲はすばらしくて、もちろんまたショウを見たいと思わせてくれた。でも実際はこんな心配なんてことすら無用なのかも・・・ビリーは私が想像もつかないようなことをすでに思い付いてるんだろう。そう思うとちょっと憎らしいけど、待望のニュースがなるべく早く届くことを祈って、楽しみに待っていようと思う。 |
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