●April 13, 2002/東京→シカゴ

シカゴへの2度目の旅がこんなに早く実現するとは思ってもみなかった。パンプキンズのラストを見届けたこの街で、今度はビリーの新バンド「ZWAN」が初お披露目されるというのを聞いて、なにがなんでもこのショウは見ておきたいと思いシカゴ行きを決意したが、事前に私が知り得た情報というのは「ZWANはビリー・コーガンの新バンドである」ということだけで、まだまだ正体不明のバンドだった。実を言うと、ネットに落ちていたZWANの音源を聴いてもあまりピンとこず - もちろんそれは歓声ばかりで音質も悪く、曲としてもまだ完成された物じゃなかった - だからとにかくこの目で早くZWANを見てみたかったのだ。


いつものように朝9時頃のNEXで新宿を出発。ここで今回の旅の同行者の一人、JIROさんと合流。JIROさんはロサンゼルスでのZWANのショウを見ているので、その時の話を聞きながら一路成田へ。成田でもう一人の同行者Aさんとも無事に合流し、チェックインを済ませ軽く食事してさっさと飛行機に乗った。(御存じの通り昨年9月のテロの影響で金属探知機の反応が強くなっているらしく、毎回ピーピー反応してしまう自分はやはり念入りに調べられました。)今回は便だけ一緒にして各自バラバラで飛行機を申し込んだので、もちろん機内でも席がバラバラ。自分はえらく体格がいい外人さんとこれまたえらく体格のよい(ぽっちゃりとした)40代前半くらいの男性に挟まれて、少々窮屈な思いをしながらも11時間程のフライトを終え、無事にシカゴに到着。よかったー。シカゴは思っていたよりも暖かくて、持って来たコートも不要そうな感じだった。
3人だし、荷物もあるのでダウンタウンまでタクシーで移動。今回はシカゴ川の北側に位置する賑やかなシュッピング街の一角にあるホテルを利用したのだが、季節柄もあってか街のイメージは前回訪れた時とはまったく対照的だった。なんか安全そう…でも気を緩めちゃいけないね。チェックインを済ませ、部屋に入りとりあえず荷物の整理。とにかく着いたその日の夜にショウがあるので、無理せずのんびり休もうということになり、私は2時間程仮眠をとった。

18:00頃ホテルを出たのだが、昼と違って急に気温が下がって寒い。コート持って来てよかったな。ホテルの向いにあるショッピングモールで食事をとった後、タクシーに乗り込みショウの行われるDouble Doorへ。
 
サインボード
19:00頃会場に着き、すでに列に並んでいたNさんと合流した。彼女はZWANのファーストショウから全てを欠かさず見ている凄い人物で、前日のショウの様子なども聞かせてくれた。開場は21:00からなのでまだしばらく時間がある。気温は6℃くらいとあまりに寒いので、例のごとく(笑)JIROさんはスターバックスに向かい、暖かいコーヒーを買って来た。(みんなで回し飲み。あったかい〜ありがとぅ)列にはNさんのアメリカのお友達(なんと17歳!)も一緒にいたのだが、残念ながら今回の会場には21歳以上の人間しか入る事が許されず、残念そうに「ビリーが会場に入るのを見届ける」といって裏口の方へ向かった。入場する際にはひとりひとりIDチェックされる為、私達はパスポートを見せて中に入った。
 
未成年は入れません
 
会場内はとても狭く、ステージもすごく小さい。運良くステージ左手の最前列を陣取る事が出来た為、セッティングやらなにやらを間近で観察する事が出来た。(ティーンがいないせいなのか後ろからぎゅうぎゅう押されるという事もなく、非常に快適でした。)また、ステージのすぐ脇がクラブの搬入口という造りになっており、私達のいた場所からはその出入口もよく見えた。21:30頃にそのドアがあくとそこからキャスケット(ハンチング?)をかぶったビリーがのそっと現われてフロアに消えていった。会場内はそれでパニックになることもなく、その振る舞いはすごく自然で、まるで新人バンドのその姿のようだった。
オープニングアクトのSLEEPING AT LASTの演奏が21:45頃から始まった。UKバンドっぽいビジュアルとサウンドで結構嫌いじゃない。彼等のショウが終わると、よいよZWANのショウ。さすがに緊張してきたよ。

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