●July 28, 2001 @Naeba
今日も7時に起床。身支度をしていると、コンタクト(左)が割れた。予備を持ってきていたのでよかったけれど、やっぱりハードコンタクトレンズは砂埃には勝てないのか?などとブツブツ文句をいいつつ9時頃宿を出発。今朝から宿が変わったので徒歩で会場入りする。さすがに2日目になると朝早く起きられない人もいるのだろう、今日の陣地取りはスムーズにできた。グリーン左手の後方、トイレも近くていいねココは。

 

●Number Girl(グリーンステージ)
2日目の朝は、なにを見ようか本当に困り果てていた。「SUPERCAR」「Number Girl」「eastern youth」どれも見たいバンドなんだもの。とりあえず演奏時間が30分程早いナンバーガールのステージを見ることに。向井さんの「デカいなー」という一言はなんだか私をホッとさせた。そんなに焦ることはないんだよねーだってフジロックだもん、見れないものもあるさ。ステージは文句なしに素晴らしく、噂通り、ひさこちゃんはかわいくて、最近の女性ギタリストの中ではピカ一!だと思った。曲の終わりにギターを持ち上げる仕種がカッコいい。ギターうまいし、なによりも楽しそう。向井さんの音頭で乾杯三唱(笑)して、レゲエ調にアレンジされた『DESTRUCTION BABY』を聴いたところで「eastern youth」を見る為にホワイトステージへ移動した。

 
 

●eastern youth(ホワイトステージ)
「SUPERCAR」はあっさりと諦め、ナンバーガールの演奏に後ろ髪を引かれながらホワイトに移動した。ホワイトステージはこれから人が集まり始めるという感じですんなり前に行けたので、ステージ左側の最前列に陣取った。あれ、昨年まであったステージ横のスクリーンがなくなってるぞ?! 昨日ゆっくりホワイトのアクトを見なかったので今日まで気づかなかったらしい。なんかさみしいです。それにしても「eastern youth」。彼等のステージは本当に毎回全力投球だから、その時その時、見ておかないと後で凄く後悔することになってしまう。実際、99年のホワイトでのオープニングアクトを見のがしたのは失敗だったと、後のWOWOWの放送を見て思ったので、今回はそんな思いはしたくなかった。天気の方も暑すぎず丁度よい。メンバーがステージに登場し、気持ちよく演奏がはじまった。いつもの調子で吉野さんがMCをいれる。「コンクリートの都会でお仕事されている皆さんは、ここの埃で鼻毛も伸びるってもんよ。でもその鼻毛を切ったりしちゃいけないよ、男らしく伸ばしっぱなしにしとくもんだ。」圧倒的に男性のファンが多いけれど、転がってくる子の中には女の子もまざっていた。汗がダラダラ滴る吉野さんの姿が潔くて、とにかく見ていて気持よかった。始まる前に、隣にいた女の子が「eastern youthって何人?」と友人に聞いていたが、そんな彼女も気づけば拳をあげて楽しんでいる。たった6曲という短いステ−ジだったけれど本当に楽しかった。朝一に相応しく清清しいステージだった。

ミニタのないwhiteステージ
-セットリスト-
踵鳴る
夏の日の午後
砂塵の彼方へ
サラバ、風の残像
黒い太陽
浮き雲

グリーンにもどり、そのままレストランエリアへ。今日もタイラーメン&ドネルケバブを食べる。おいしい。これ書いている今も食べたくて仕方がない。とりあえずお腹も一杯になったので陣地へと移動しつつ、グリーンとレストランエリアを結ぶ橋のたもとに立ち寄る。いつも私がお世話になっているHPのウェブマスターのKatsさんが、フェスの時にしか会えない遠方の方達と逢う機会を作っているのでそこにお邪魔させてもらった。みんな元気そうでなによりです。
陣地に戻ると、いつものスマパン仲間が来ていた。The Smashing Pumpkinsのサイトを立てているかおるさん。(これまたいつもお世話になっています)同じ仲間のJIROさんやたかさん達と今日はどうなんだろうかねーとくだらない話をして盛り上がった。しばしまったり。それから、いつも私がご厄介になっているhideさんのお子さん(5歳男の子)と話題のベーブレード(駒)をして遊んだ。

 
 

●ソウル・フラワー・モノノケ・サミット(フィールド・オブ・ヘブン)
陣地でまったりとした時間を過ごした私はソウル・フラワーを見るためにヘブンへ移動した。ヘブンにつくとステージはすでに始まっており、みんな阿波踊り。「普段ももっとこれくらい踊ってくれよー」と中川さん。ヘブンは「ここってマジ苗場?」ってなくらい独特な雰囲気があるのだけれど、彼等の醸し出すものはココにピッタりで、ずっと見ていたいと思ってしまった。楽しかった。
ソウル・フラワーを見終わってすぐ移動すると、電撃のステージが丁度終わりに差しかかる所だった。98年のホワイトでのオープニングアクトで彼等を見ているのでまた同じネタかなと思いながら、ステージを横目で見ると、例のごとく南部さんが真空の袋に入ろうとしているようだった。新ネタもいろいろやったようで。私は電撃ダンスをしながらも、気になっていた「Patti Smith」へと足早に移動した。

 
 

●Patti Smith(グリーンステージ)
やっとこ戻ってきたグリーンステージでは、「Patti Smith」が力強いステージを繰り広げていた。これからだんだんと日が暮れてゆく。丁度『Because the Night』が演奏されていて、もうステージも終盤だった。「夜は恋人たちのもの」とみんなが合唱している。最初から見たかったなぁとつくづく思った。でもフェスだからしかたないのです、うん。黄色のTシャツに迷彩ズボンの彼女はやっぱりやせっぽちだったけど50歳を過ぎているようにはとうてい見えず、かっこよかった。ちょっとだけだったけど見れてよかったと思う。

陣地でゆっくりしていると「Stereophonics」がはじまった。新作をちょこッと聴いたとき、なんかブラック・クロウズみたいだな、なんて思っていたのだけれど生演奏を聴いたらあたりまえだけど、違っていた。98年豊洲の際にも出演していて、今回2回目になる彼等は、その時と同じで演奏がとても上手くまとまっていた。だけどそれゆえに印象が薄くなっちゃったのか、、、いや、ボーカルのケリーの顔は濃いんだけれども。この頃になるとライブそっちのけで仲間達と話をしたくなったりしてしまうんです、ほんと。こういうとこもフジロック。
とりあえず食事を済ませておこう。夜にそなえてね。


 
 

●Alanis Morissette(グリーンステージ)
日も暮れて夜風が冷たく感じられるようになった。「野外で見るアラニスは彼女の独特な雰囲気と調和して、ドレス姿がとても素敵なんだろうな」なんて想像していたら、彼女は予想外にも黒のパンツスタイルで現われた。そのせいかとても力強いイメージの女性に見えた。けれども、力強いだけじゃなくて、その中にやさしさもあってとても魅力的だった。『You Oughta Know』などのヒット曲はもちろん、アンコールにも応え、印象深いビデオクリップで有名な『Thank U』も披露してくれた。ステージを動き回る彼女は思っていたよりずっと大きく見えた。

 
 

●Alec Empire(ホワイトステージ)
前評判で凄いらしいと聴き「渋さ知らズオーケストラ」「Echo & The Bunnymen」を蹴って(次のニュー・オーダーの為ってこともあるんだけど)見に行ったのだが…。ステージにそそくさと出てきたのはNINのトレント・レズナーのような風貌のアレックだった。ぼーっとしていると突然、ステージに花火があがり、目がさめた。なんか面白いぞ、と思ったのもつかの間、4曲くらいやったところで心から楽しめていない自分に気付いた。うーん。途中でヘブンのトイレに行くことにする。その後「渋さ知らズ」が気になっていたので見に行こうとすると丁度終わったところだった。しかたがないのでそのままホワイトに戻ると、さっきと同じ調子でアレックのステージが続いていた。そして彼は最後に「明日のグリーンステージで逢おう!」と言って去っていった。TBAって彼だったのか・・・こんなことなら、こんなことなら、「渋さ」をまよわず最初から見にゆけばよかった。悲しすぎる。

 

アレックのステージも無事(?)終わり、次はおまちかねのNew Order with Billy Corgan人の間をぬってステージ左サイドの前の方に移動。いよいよです。

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ニュー・オーダー終了後、この日のうちに帰ってしまう友人達との挨拶を済ませた。JIROさんと戻ったホワイトとグリーンを結ぶ山道の星形をした照明がやけにきれいでちょっぴり寂しくなった。フジもあと1日。宿に戻り、お風呂に入って眠りについたのは3時頃だった。2日分の疲れは大きい。