●July 26, 2001 Tokyo to Naeba
例年のように、フジ前夜夕方にに同行者の皆さんと東京を出発。都内はやっぱり混んでいたが、思っていたより早く関越道に乗ることができた。
途中、休憩をとったサービスエリアではどう見ても「フジロッカーだね、君」という若者がちらほらいて意味もなくうれしかったりする。こうやって徐々にテンションが上がっていくのだよ、うん。会場には23時30分頃に無事到着。
今年からチケットとリストバンド交換がフェス前夜(深夜12時まで)から可能となった。これで初日朝の大行列も解消されるだろう。赤いラメ入りの派手なリストバンドを腕に付けてもらう。これ、とってもうれしい瞬間だったりする。それから、やっぱり恒例となっているタイムテーブル表ももらう。すでににぎわっているレストランエリアに引かれつつ、おとなしく宿に向かった。



●July 27, 2001 @Naeba
7時頃に起床して支度を済ませる。初日はやっぱり大将(フジの主催者)の話を聞きたいし、場所取りもしなくちゃならないので早めに出たいねー、と言っていたけどなかなかそうはいきません。結局9:30頃に宿を出て会場へ。今日はメインアクトにオアシスが登場するからなのか朝から人が多かった。当然ながら毎年陣取っているあたりにもすでにスペースがなく、なんとか場所を見つけて日よけテントを立てたり、レジャーシートを敷いた。暫し休憩。10:50頃、大将がグリーンステージに登場し「心配した台風もそれたよ」と、挨拶がはじまった。挨拶の後、先頃亡くなったジョーイ・ラモーンの追悼式が行われた。中には、若き日のラモーンズの映像を初めて見たと言う人達もいたかもしれない。こんな風に今年のフジロックは始まった。

 

●KEMURI(グリーンステージ)
実を言うと、余り好きではないのだけれど・・・グリーンステージ一発目ということで、なぜか最後まで見てしまった。何度かフジに出演している彼等にはやっぱりファンも多くて、凄く盛り上がっていた。まだお昼だというのにもうビールが飲みたくなっちゃったよ。景気付けのパワフルサウンドをありがとう。

 
 

●SUPER BUTTER DOG(レッドマーキー)
苗場にいるとなぜかすぐにおなかが空いてしまう...この日1回目のタイラーメンを食べる。おいしいんです、ハイ。レストランエリアからそのまま赤テントに移動し、勝手に色物バンドと決め込んでいた「SUPER BUTTER DOG」のステージを見に行くと...オイオイ、とってもかっこいいじゃないですかー。アフロもしっかり拝みました。去年の夏に私の頭の中をグルグルまわって離れなくなった『ファンキー烏龍茶』で締めてくれました。楽しかったです。

 
 

●くるり(フィールド・オブ・ヘブン)
裏でやっていたSHERBETSはどうだったのでしょうか?ベンジーの声を背中に聞きながらホワイトステージへ移動。「EGO-WRAPPIN'」と「くるり」のどちらを見るべきかずっと迷っていたのだけれど、ヘブンで「くるり」を見れる機会はそうそうないだろうと思い、くるりを見ることにした。今年のヘブンは過去2回に比べるとだいぶかっちりしたエリアになった印象を持ったのだけれども、やっぱり他のステージのあるエリアとは違って独特な雰囲気も持っていていい感じ。さて、くるりのステージはというと、ヘブンに似合ったゆったりとしたセットで進行されていて、ボーカルの岸田君はとても気持よさそうだった。空が青くていい感じ。でも、じっときいてると暑くてボーッとしてしまう。もうすこし夕暮れ時の涼しい時に見たかったな。彼等は最後に、岸田君曰くサイテーだという苗場スペシャルの曲を披露した。偶然逢ったくるりファンの友人たかさんも初めて聴いた曲だそうで、貴重な1曲でした。楽しい振り付け付き。

 
 

●Asian Dub Foundation(グリーンステージ)
「EGO-WRAPPIN'」を見終わった相方と合流し、アヴァロンフィールドでまたまたタイラーメンを食べる。カレーも食べる。とにかくお腹が空きます。その後とりあえずグリーンへ戻ることに。実はヘブンで「ミラクルヤング」を見ようと思っていたのだけれど、木陰で涼みつつ見ていた「ADF」が楽しくて跳ねているうちに最後まで見てしまった。昨年のフジとはメンバーが変わったそうだが、それで悪くなったという印象はまったくなく、とても楽しめた。いやはや、予定がくるうのもフェスならではです。

 
 

●Travis(グリーンステージ)
一旦、陣地に戻ると雨がパラつき始めた。それまでの乾燥・埃が凄かったのでちょっと恵みの雨という感じ。このくらいの雨なら心地よい。しばらくすると雨も落ち着き、Travisが始まる頃にはだいぶ日も落ちて、帽子もいらなくなった。だんだんと暗くなってくるこの夕暮れ時のステージって照明がきれいで、ちょっとさみしい感じがして素敵だと思う。やわらかな声が涼しい風に似合ってた。Travisを聴きながらレストランフィールドへ。やっぱりカレー&タイラーメン。ドーナツも食べた。疲れた体に甘いものがおいしいー。

 
 

●Manic Street Preachers(グリーンステージ)
ステージ前には沢山の人が集まっており、相方はとっくにその中に紛れ込んでしまっていた。私はステージも人も見わたせる場所に立って始まるのをまった。あたりはすっかり暗くなっている。照明が落ちると共に歓声がおこり、『FOUND THAT SOUL』が始まった。どのアーティストのショウを見にいってもこの瞬間というのは本当にドキドキする。ステージ上の彼等はとても穏やかな雰囲気に見えた。新作は少なくて、わりと旧作から多く演奏したと思う。野外の雰囲気に合わせたのかゆったりとした曲が多く、ジェームスの歌の上手さに感心した。そうそう、『Motown Junk』はなんだか聴いたことのあるフレーズで始まったのだけれど、それがガンズ『Sweet Child O' Mine』だと確実に理解したのは戻ってきた相方に聞いてからだった。こんなアレンジも披露してくれるんだねー。けれども客の請けはイマイチだったように思う。(私と同じようにすぐに気づかなかったのかな?)それにしてもステ−ジ中にふと横を見ると出演者らしき人物(The Cooper Temple Clause?)もステージを見ていた。アーティストにとってもマニックスとオアシスを同じ日に見れるなんて貴重なことだろうな。

 
 

●OASIS(グリーンステージ)
マニックスから戻ってご機嫌の様子のmitzさんが「ステージに立つまで信じられないけれど、オアシスでるんだね、フジに」と言った。ほんとにそんな感じで、彼等がステージに立って初めて、今年のメンツの凄さをあらためて実感した私。遠くからゆっくり見ようかーと言っていた仲間達は、気づいたらステージ前に行ってしまっていたが、ゆったりとした曲が多く披露されたので遠くから眺めるのもなかなか気持よかった。それにしても、彼等のステ−ジの間は過去のフジロックフェスで見たこともないくらい人が集まっていて、そこら中人がいっぱいだった。道を通り過ぎていく人までもが大きな声で歌を歌っている。ステージそのものに深く感動したっていう訳にはいかなかったけど、そこにいるみんなが楽しんでいるのがよくわかって、大満足で宿に戻った。