Summary of Japan Tour 2003
今回はJC WEBSITE & ZWAN.JP のwebmasterであるJIRO(KIKU)さんのご協力を得て、Billy Corgan氏から少しお話を聞く事ができましたので、それを簡単にまとめてみました。(本格的インタヴューではありませんので、物足りない部分もあると思いますがご了承下さい)


BCJP meets Billy Corgan

★アルバムの曲制作について
普段、Billyは曲を作っていて煮詰まったりした時はいろんなCDを聴いたりして気分転換をするそうですが、今回のアルバムに収録されている曲に関しては、すぐにアイデアが生まれて順調に音づくりが進んでいったそうです。



★今回のアルバムジャケットのイメージについて
賛否両論のジャケットイメージですが、The Smashing Pumpkinsの時はイメージがとっても複雑で、バンド名も長かったから全てが小さく小さくなってしまっていたので、それをやめて「いろんな国のいろんな世代の人々に、自分達がどんな音楽をやっていて、どんなバンドかがすぐわかるようなイメージを作りたい」というコンセプトから制作されていったようです。
私が「CD SHOPですぐに見つけられる」と伝えると、『そうなんだよ!』と一段と声を大きくしてこんな風↑に話してくださいました。
今回のアルバムに収録されている曲が以前の彼の作品にくらべ、よりメロディアスであることや、ジャケットが非常にPOPで(でもウッドストックなんかのころの60'Sとか70'Sのイメージを感じさせる)あることは、より新しい(若い)FANを獲得する為にも、ZWANへのとっかかりをよりシンプルに分りやすくする必要があったんだなと、とにかく感心させられました。 バンド名がZWANと短い理由も思わず納得してしまうコメントでした。



★日本でのセールスそしてファンについて
日本ではFANSITE(ZWAN.JP他Pumpkins関連サイト)の活動のおかげもあってPumpkinsのファンが自然にZWANへと流れて来てくれているように思うとおっしゃって下さいました。(涙)ZWANが「元PumpkinsのBilly CorganとJimmyのバンドである」という情報は、アメリカでは意外と伝わっていないそうです。(ちょっと意外)ただ、日本ではどうしてもJ-POPの市場が大きいから、CDの売れ行きや、ショウのチケットの売れ行きも簡単なものではないということを、彼なりに認識しているようでした。
そして、この話は上のジャケットイメージの話からもつながるのですが、歳をとるにつれて人は本も読まなくなるし、インターネットもやらなくなる(全ての情報に疎くなる) からいろいろな物をよりわかりやすくしていく必要があったとおっしゃっていました。こういう部分では、昔から言われているように、やはりセールスについてもよく考えているのだな、と思いました。でも、この話をしている時のBillyの目はとても真剣で、ただ単純に「売れたい」と願っているのではなく、より多くの人に聴いてもらいたいという、そういう強い志が伺えました。




★日本公演で当初予定されていたZwanとdjali Zwan(アコースティック)の2つのショウを行う計画を変更した理由について
日本公演が決定したころ、すでにFUJI ROCKからのオフォーが来ていたのかもしれませんが、この1年内にもう一度日本公演をやることを決めていたようです。その為、その時にじっくりとdjali Zwanのショウをやろうと思ったらしく、今回はエレクトリックがメインのステージとなったようです。ということで、あたらしいアルバムへの準備も着々と進んでいるようで、とにかくZwanは今本当に波にのっています。



★FUJI ROCKについて
バンドには出演の意志がアリアリのようなので、あとはギャランティーの話というところでしょうか? 大きいステージでやりたいな、と目を輝かせていました。本当に楽しみです。



◆おまけ
☆BillyはDavidの事を名前でなくパホと名字で呼んでいた。
 他のメンバーの事は名前で呼んでいた。
☆JimmyはBillyの事をBCと呼んでいる(JIROさん談)
☆Billyはアヴリルラヴィーンが「初来日で武道館公演をやる」と伝えると、目を大きくして驚いていた。やはり武道館は外タレにとって重要な意味を持つらしい。

Special thanks to : JIRO(KIKU)


日本公演を総括して

アルバムリリースが決定しても、ツア−の日程が決定してもなんだかいまいち盛り上がっていないような気がして、ZWANの日本での浸透度を意味もなく心配していたのですが、始まってみればそんな心配はまったく無用なものでした。日本公演初日のオーディエンスの様子は、本当に「待ってた!」という感じで、BillyとJimmyに再会出来た事への喜びとか、新しいバンドに出会えた事の喜びとか、そういうのをひしひしと感じさせるものでした。そしてそれが見事に彼等に伝わっていたと思います。ショウが始まってすぐの、あのBillyのニコニコ顔が本当に忘れられません。
そしてさらに興味深いのは、ZWANはまだ全貌を見せていないということ。この1年以内にdjali Zwan(アコースティック)名義のアルバムかDVDのリリースも検討されているそうで、Zwanの新たな一面が登場する時期もそんなに遠くはなさそうです。とにかく彼等の活動が楽しみです!!