November 01, 2000 @Birmingham-NEC Arena

 
 
 
↑会場内の配置図/赤丸が私のいた所
今日の公演場所はバーミンガム「ニュ−ストリ−ト」駅から出ている列車に乗って15分位の所にあった。アリーナと名が付く通り、前2公演にくらべると非常に大きい会場である。中の構成はステージ前がスタンディングエリアになっており、その後方がアリーナ席、それをぐるりとスタンド席が取り囲んでいるという形。(左図ような感じです)今日はチケット購入の関係でみんな席がバラバラ。(ちょっと寂しい)私は丁度図の赤丸のあたりのスタンド席に座っていた。
例のごとくキャサリーン・ホイールの演奏が終わり、メンバーが登場。と、同時に周りの人間も立ち上がるのかと思いきや・・・みんなボーっと座ったまま。私が立ち上がると「見えないから座ってくれ」と後ろの人に注意を受けてしまった。本日は白ビリーによるアコギセットからはじまったので「たまには座ってじっくりステージを眺めるのもいいか」と思っていると、観客の中にはガヤガヤ話をしてる人もいてとても不愉快だった。シングル曲になると若干の盛り上がりをみせるが、どうも何かがいつもとちがう。
メンバーにも疲れが見えたのは事実だが、観客側の気持・メンバーの疲れを吹き飛ばすくらいの気迫「楽しみたい!楽しませて!」がちっとも感じられなかった。会場はただただ暖房で暖かくなっていくのみで、なんのエネルギーも産み出していないようだった。そんな訳で見せ場も充分に楽しめないまま、気付いたら黒ビリーによるセカンドセットがはじまった。1曲目、ハイテンションナンバーの『Glass' Theme』にもかかわらずみんなポカーンとしている。これはまぁ、マシーナ2の曲だから仕方がないか・・・と思っていると続く『The Everlasting Gaze 』でも大人しい。ビリーのギターの勢いだけが際立って、なんだか演奏までもがメチャクチャだった。相変わらず立つと怒られるので、なんだか自分も集中できずに、きょろきょろアリーナ席を見ていると、図の青丸の辺りにいた
かおるさんとサンのーさんの姿ばかりが際立って良く見えた。なぜなら2人だけが立ち上がって楽しもうとノリノリだったからだ。そんなわけで、なにもかもがバラバラしていて集中力に欠け半ばやけくそにも見えたステージは、悲しいことに、最終的にビリーの気持まで萎えせてしまったようだった。ビリーはステージを去る時に、いつもなら見せない態度でステージを去っていった。そう、ビりーはギターを足で踏み付ける(あるいは蹴る)ような仕種で余音を残して、それきりステージに戻ってこなかったのだ。
皮肉なことに、一番大きなざわめきが起ったのは、アンコールも行われず早々と会場に電気が付いたその時だった。
 
   
 
   
  Setlist
Set 1:
01. Glass and the Ghost Children
02. Today
03. Thirty-three
04. Stand Inside Your Love
05. To Sheila
06. Blue Skies Bring Tears
Set 2:
07. Glass' Theme
08. The Everlasting Gaze
09. Bullet with Butterfly Wings >>
Once in a Lifetime [Talking Heads cover]
10. Speed Kills
11. Rock On [David Essex cover] >>
Heavy Metal Machine
12. I of the Mourning
13. Disarm
14. Tonight, Tonight
15. Porcelina of the Vast Oceans
 
     



 
  この日のこぼれ話

少し早めに本日の会場へ向い、メンバーにひょっこり会えないかなぁ(考えが甘い!)と思いながら周辺を散策してみると、例のグリーンの大型ツアーバスが停まっていた。警備らしき人間もいなかったので遠目ではあるが暫しバスを観察(笑)。2階建てで、かなりデラックスな内装のようだった。そうこうしているうちに開場時間になり本日もボディチェックを受ける。前2公演とは違い警備がしっかりしていて、かなり厳しいチェックだった。もちろんカメラも禁止。前にいた男の子はカギに付いた太いチェーンを取られていた。(もちろん後で返してもらえるが…)今日の公演が今一つに終わってしまった原因はこんなところにもあったのかもしれない。→
  公演終了後、バスのあったあたりに辿り着くとすでに人垣ができていた。座席の関係でバラバラになっていた友人達を見つけ合流し、ホッと一息。遠巻きにバスを見ていると、そこにいたファンたちが一斉に「コーガン・アンコール! コーガン・アンコール!」とコールをし始めた。ビリーがツアーバスに乗るため建物からでてきた所にそのコールが起ったようだった。大人しめだったバーミンガムのファン達は、今頃になってやっと今日の公演に対する気持を訴えていたのだった。しかしながら、ここでそんな風に騒いでもしかたがないのだ・・・だってもうショウは終わってしまったのだから。