October 31, 2000 @Manchester-Apollo Theater

 
 
 
↑アポロシアター  
マンチェ入りし、すぐにホテルにチェックイン。しかし明日の列車の時間や本日の会場への道のりを確認したり、食事をとったりしているうちにすっかり暗くなってしまった。(市街を散策できるような時間がなかったのがとても残念)結局6時頃にチャイナタウン近くのバスターミナルの一番はしっこにあるバス停から、本日の会場アポロシアターへ向かった。パスをおりると会場にはすでに人だかりができている。中心地からちょっと移動しただけなのに、なんだかあまり治安がよくなさそうで少しばかり緊張した。会場横の暗い路地でダフ屋が海賊版グッズを売っていたり・・・。それにしてもイギリスは寒い。開場までの時間、みんなとバカ話をしながらも寒くてガタガタ震えていた・・・が、そんな寒さの中でもマンチェのパンプキンヘッズ達はTシャツ姿だったりするから驚きだった。(でも寒そうにしていたのも事実)開場時間を大分過ぎてからやっとこさ扉があき、ボディチェックを受ける。ポケットに入れていたカメラをとられるかと思いきや・・・「ステージは撮影しないようにね」と注意されただけでそのままスルー。いいですね、とても。
さてさて、今日はハロウィン…ということで、「ハロウィン」といえば「かぼちゃ」、「かぼちゃ」といえば「パンプキンズ」・・・かどうかはわからないが、この日のチケットは早々と売り切れとなっていた。ということで会場も大入り。あまり大きくないこの会場はスタンディング(2階席もあった)であったが、床のつくりに傾斜が施してあるおかげで、あまり背の高くない私でもステージが良く見えた。ガヤガヤとした会場内に昨夜と同じオープニングアクトのキャサリン・ホィールが登場し、数曲披露して去っていった。場内はけっこう盛り上がっている。そんな様子を伺ってか、今日のステージは昨日の公演とはうってかわっていきなり黒ビリーによるハードな『The Everlasting Gaze』ではじまった。昨夜の反応に比べだいぶ盛り上がっている。そして次に披露されたのは『Bullet with Butterfly Wings』〜『Once in a Lifetime』と続くメドレー。観客の盛り上がりは一気に沸点へ!と共に演奏の方もぐんぐん勢い付いていった。ファーストセットは昨夜と同じように『Blue Skies Bring Tears 』で終了し、衣裳がえ(本日は黒から白へ)をしたビリーの登場とともに、セカンドセットがはじまった。今日は昨日のようなコントラストのはっきりしたセットではなく、アコギセットを間に挿みながらのステージ展開という形になっており、「常に新鮮な気持で取り組み、公演1つ1つを大切にしているのだな」と感心させられた。
本日の公演では、昨夜は数曲披露されていたマシーナ2からの曲は一切演奏されず、『Zero』『Tonight, Tonight』などのシングル曲を中心にセットが組まれていた。これもイギリスの観客の好みに合わせてなのだろう。ちなみに昨夜の公演での反応を見て、マシーナ2が浸透していないことを認識したのか、この日の公演では開演前に「マシーナ2がフリーダウンロードできる」というアナウンスがされていた。また、どこへ行っても大人気の『Disarm』では例のごとく大合唱となり、ひと昔前のコンサートのように「ライターの灯を左右に揺らす」仕種もみられた。(とても綺麗でした)
さて、先述したハロウィンであるが、アメリカ人の彼等はやっぱりそれを忘れていなかった(笑)。この日の2度目のアンコールでは、マンチェスター・ユナイテッドの名プレーヤー・ベッカムに扮装したビリーや、同じくサッカーのユニフォーム姿のジェイムズ、オアシスのギャラガー兄弟に扮装した(?)ジミー、超ミニスカートに黒髪のウイッグがキュートなメリッサが登場し、客席に向かってチョコレートを投げてくれた。(じゅんこさんがそれをゲット!かわいいパッケージのチョコでした!!)最後はにぎやかに『1979』が披露され、ハロウィーンパーティも終了。本日のショウも本当に想い出深いものとなった。
 
   
 
   
  Setlist
Set 1:
01. The Everlasting Gaze
02. Bullet with Butterfly Wings >>
Once in a Lifetime [Talking Heads cover]
03. Glass and the Ghost Children
04. Stand Inside Your Love
05. Cherub Rock
06. Blue Skies Bring Tears
Set 2:
07. Rock On [David Essex cover] >>
Heavy Metal Machine
08. Zero
09. Porcelina of the Vast Oceans
10. To Sheila
11. Disarm
12. With Every Light
13. Tonight, Tonight
14. This Time
Encore 1:
15. Fuck You
16. Ava Adore
Encore 2:
17. 1979
 
     




ラッキーなことにセットリストを
手に入れることができた。(クリックで拡大)

 
  この日のこぼれ話

ハロウィンであるこの日、上記のライヴレポート最後にあるように、ビリーはベッカムに扮装して登場した。赤いサッカーのユニフォームに白の短パン姿という超過激(笑)なスタイル。白い太ももがムチムチでございました。普段から「猫背で内股に立つ」姿が印象深い彼だが、この日はその立ち姿が「短パンが恥ずかしくて…」みたいな感じに見えてしまって、なんだか可愛いらしかった。いいもん見せてもらいました。→
  ショウが終わり、開場を出ると沢山のファンが建物の横の出口にあつまっていた。自分も興味津々で近付いてみたがやはりそう簡単にはいかない。しばらくすると昨日見かけた緑色のツアーバスが建物に横付けされ、メンバーがバスに乗りこんでいった。私はジミーの姿しか見れなかったが、ショウを終え、とてもリラックスした様子で恋人らしきブロンドの女性を連れてバスに乗り込んでいった。楽しいショウをどうもありがとう!