ROCK INVASION 2025 TOP | 来日公演レポート | 来日公演ダイアリー
Message from Jimmy
SNSで一番反響があったのはやっぱりジミーのドラムかな?あちこちで「ジミーのドラムがすごかった」という意見を見かけました。JC WebSiteのKikuさんがそれらSNS上に綴られた沢山の感想をジミーに翻訳して伝えたところ、Jimmyから日本のファンへ向けて
ありがとう。みんなのコメントは私にとってとても価値があるものだよ。
というメッセージをいただけたそうです。インスタの投稿を読んでも日本のファンに対しての解像度がとても高く、大切に思ってくれているのがすごく嬉しいですね。この来日期間中に、ジミーとKikuさんのご配慮で少しだけジミーから話が聞けたのですが、次のツアーに関して、アメリカ国内のものが8割方決まっているかな、と言っていました。日本にもまたすぐ来てくれるといいな!
来日公演後記

バンドの皆さんは久しぶりのアジアツアーだからか、ビリーとジャック以外はご家族を帯同していらっしゃって、日本滞在も楽しんでいたようです。ジェイムズのお子さん達がすっかり大きくなっていてびっくり!大阪ではみんなでゲーセンにも行ったみたいですね。メンバーそれぞれ日本を楽しんだようで、嬉しいエピソードでした。
今回の公演は、今までのPumpkinsの来日公演とは違い、全日程でセットリストがほとんど変わらない構成になっていました。最初は驚きましたが、ヨーロッパツアーも含めここ最近はこの形式でセットを組んでいて、観客を喜ばせつつ、メンバーの負担を減らしより完璧なステージを作り上げるための工夫なのかなという印象を持ちました。また、ROCK INVASION 2025は最新アルバム「Aghori Mhori Mei」を掲げたアジアツアーでありますが、オリジナルメンバーのジミーとジェイムズ復帰公演としても楽しめるように往年の曲も盛りだくさんのステージ構成になっていて、ツアー方針は以前ビリーが口にしていた個性的な発想から変化しているのかなと思いました。
ビリーはNWA(ナショナル・レスリング・アライアンス:全米レスリング同盟)のオーナーを務めたり、彼の奥さんのクロエと共にシカゴでThe Madame Zuzu’sカフェの経営をしたりと、近年はビジネスマンとしての活動にも精力的です。来日中もSNSを活用して毎日情報を発信していました。
この来日期間に少しだけビリーと話す機会に恵まれましたが、「子供も産まれたし、いろいろあってすごく忙しいよ」と言っていました。以前より気難しさが消え穏やかな印象で、その背景に家族との幸せな絆が感じられました。奥さんのクロエのインスタではセレブファミリーとしての側面をうかがわせますが、ビリーが赤ちゃんを肩に乗せてゲップさせている写真(授乳後にゲップをさせないとミルクが喉に詰まって窒息の危険があるため)を見た時は、お子さん3人目ともなるとロックスターもベテランパパ!といった風情ですごく微笑ましかったです。一方で、自身が産み出す音楽に対しては現在でもとても誠実であるようで、今後の創作活動も本当に楽しみだなと思いました。
来年はアルバムGishリリースから35年にあたります。ビリーは以前、他のバンドがよく行っている「アルバム再現ツアーをよいと思わない」とインタビューで答えていたので、そのような形式のものは行われないかもしれませんが、今回のツアーでGishの曲が全く披露されていないのを鑑みると、Gishの曲を中心としたツアーが計画されているのかもしれないなとも思っています。今度はきっとこんなに期間を空けずに来日してくれるんじゃないかな?極東最前線からたくさん声をあげて応援したいと思います!
Special Thanks to: Billy, Jimmy, Kiku, Eric, Nana and The Smashing Pumpkins!