ビリーがジミーの脱退について語る。

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アメリカのラジオ放送局ROCKLINEのラジオインタビューにビリーが出演しました。rocklineradio.comではその際の音源を聞く事ができます。ビリーは現在進行中のアルバムフリーダウンロードプロジェクト・Teargarden by Kaleidyscopeについてや、The Smashing PumpkinsのオリジナルメンバーであったドラムスのJimmy Chamberlinの脱退(Billy Corgan Clip 3より)に関して語っています。


インタビュアー:ジミーとの決別の原因とはなんだったのですか?
ビリー・コーガン:ジミーとの最初の不和は確か去年の2月頃だったと思う。それについて僕はあまり公にしてこなかったよ。僕らには長い結びつきがあるからね。僕とジミーの関係は1988年に遡るんだ。それに僕らは3回も別れてる。だから一言では到底答えられないよ。うーん、でも、そうだね、うん、隠し立てするようなものじゃないんだ、質問を避けようとするようなそういうものじゃないよ。質問には答えようとしてるよ。
すべては、バンドが常に僕の作詞作曲や僕の感覚を通した事から成り立っている点にあると思う。僕がバンドにとって何が最良なことなのかを選択していて、その時に必ずしも他のみんなの同意を得ているわけじゃないから。
僕たちは物事を違う方向に見るようになっていたと思う。それに、僕が42歳で彼が45歳だったけれど、「歳のせい」でバンドの未来に対して、意見の相違があることがとにかく信じられなかった。だからジミーとの決別を考えることは、結果的に僕にとって取るに足らないことになったんだ。また彼と闘う気すらなかったよ。彼は彼のしたい事をやっているしね。たしか今、”THIS”っていうソロのバンドもやってるはず。僕は皆がそれを聴けるように応援してるよ。彼はすばらしいミュージシャンだからね。
すべてのバンドメンバーが実際に生計を立てていけるって訳ではないけど、僕は実際やっていけてる。ミュージシャンとしてやっていくっていうのは現実的に考えて本当に大変なこと。新しい音楽でバンドを前進させていくには強い意思が必要なんだ。僕はオールディーズとしてやっていこうなんてまったく考えていないし、自分の生活の為だけにただお金を稼ごうとも思っていない。僕は常にアーティストであり、そういう考え方が自分自身を充実させてくれている。だから、ジミーが別の方向を見ていた—つまり、人が誰でも思いつくように、オールディーズとしての活動でお金を稼ごうとしていたってことだけど—そういうのは、勘弁して欲しいと思ったんだ。僕はとにかくThe Smashing Pumpkinsを単なるオールディーズにしたくなかった。僕は80歳であろうがなんだろうが、まだまだ新曲を書こうとしているんだよ。


BCとJC

米Rolling Stone誌掲載のインタビューで、それぞれがその当時の心境を語ったところによると、両者の言い分に大きな食い違いがありました。ビリーの言い分によれば、ジミーは現在クリーンだけれども、彼の本質は変わっておらず「不健康であり」「有害な人物で、破壊的な人間」だそうで、「自分が不健康だったり、もし不健康な人間が自分の身近にいたとしたら、自分自身の創造力を最高のレベルに到達させることができない」として、ジミーを脱退させた(お払い箱にした)と語っていました。それに対し、ジミーはビリーの講釈を聞いていると卒中を起こしそうになると言い、「最後のツアーのまっただ中に、ビリーは上手くいかない理由をエージェントのせいにし、それからファンのせいにした」と彼の責任逃れを揚げています。そして「たしかに俺は有害な人間だった。俺はほとんど麻薬常用者で完全に問題児だった。だけど、俺は俺の人生に対する責任を自分自身でとっている」と語っていました。
最後のゴタゴタした部分がこうして表に出てくる事はファンとしては非常に残念ですが、バンドを長く続ける事の難しさもよくわかるインタビューでした。2人の20年来の関係には良い事も悪い事も沢山あったと思いますが、いつかこの亀裂が浅くなるといいなと思います。

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