●December 01, 2000/東京→シカゴ

8:03AM新宿発のNEXに乗るためにいつもよりだいぶ早く家を出る。みんなからのメッセージが沢山詰まっている赤い表紙の小さなアルバムを持って。けれども今回の旅では一番大きい荷物になってしまった。それは実際の重さよりだいぶ重く感じられた。
金曜日の午前中ということで、成田空港は比較的空いており、手続きはとてもスム−ズに済んだ。かおるさんもJIROさんもそして自分も睡眠時間が少ないのと高ぶる気持のせいでちょっとテンションが高かった...が、飛行機に乗ったとたんに眠りに就いてしまう。とにかく疲れていたんだよ。そんな感じで寝て、食って、ゲームをくり返している内に、あっという間にシカゴに着いてしまった。

シカゴはずっと訪れてみたいと思っていた街だった。事前の下調べではとにかく寒いらしく、平均気温が5度くらい、ひどい時は氷点下になってしまうらしい。治安もあまり良くないとの事。なんとなく緊張気味。シカゴの玄関、オヘア空港は世界で一番大きいと言われている。そのゲートには「Welcome to CHICAGO!」と書かれていた。ビリーもここを通ったことがあるのかなぁ、なんてそんなことを考えながら入国審査を済ませる。空港は朝早いせいもあって人もまばらでさみしいくらいだった。(到着したのは現地の午前8:30位)入国目的はコンサートなんだけど、そんなこと上手く説明できるわけないから「観光です」と答えると「2泊で観光?」と聞かれてしまった。「YES!」と笑って答える。この日、こういう日本人が何人かここを通るであろうことをこの人達はまだ知らない。
とりあえず、ホテルに直行することにする。インフォメーションで「3人ならタクシーを使って移動した方が楽だよ」と言われ、タクシーで移動することに。だが、まだ『シカゴに着いた』という実感がなかった。車がしばらく走ったところで高層ビル群が見え始めてやっと「ここは日本ではないんだ」という気持になってきた。するとラジオからは偶然にも「the everlasting gaze」が流れた。まるで私達を歓迎してくれているみたいだな。
ホテルでチェックインを済ませ部屋に入ると、目の前に広がっていたのはミシガン湖だった。この湖から吹いてくる風のせいでこの街はすこぶる寒い。けれどもこの寒さも、見なれない景色も、全てがPumpkinsにつながっているようでとても愛おしく思えた。
その後、私達は忙しくてとうとう用意してこられなかった「アルバムを包装するもの」を探しに行くことになった。が、都会すぎるのかそういうちょっとしたものを売っている店がなかなか見つからず、結局デパートに行くことにする。シカゴの街はきちんと整備されて碁盤の目のようになっているので道に迷うことはなさそう・・・それにしても包装紙、なかなかイメージにあったものがなくて結構悩んだ。日本みたいにいろんな種類の便利グッズなんて揃ってないんだもの。最終的にシルバーにパステルグリーンのツリーが描かれたクリスマス仕様の紙バッグを購入した。ちょっとジェイムスの描いた絵みたいなツリー。なかなか気に入った。
後から合流のサンノーさんも無事ホテルに到着。これで一安心。明日の打合わせをしている内に盛り上がってしまい結局寝たのは2時30分頃だった。(けど、時計が1時間くるっていたみたいだから本当は1時30分だったのかもしれないな)