●October 28, 2000/東京→スコットランド・グラスゴー

8泊9日という長い休暇となる為、前日深夜までフルに仕事をしていた自分。旅への期待や心構えも持てないままで(泣)、ほとんど睡眠もとれないまま自宅を出発することとなってしまった。タクシーを捕まえ、早朝の新宿をあたふたし、7時過ぎのNEXに慌てて乗り込む。今回の旅もいつもの仲間達との旅行になる為、席についてみんなの顔を見てやっとイギリス行きの実感が涌いてきたという感じだった。 少し睡眠をとろう・・・と思っていたのだが、なんだか急に気持がハイになってしまって眠れない。うーん。そんなわけでわやわやと空港に到着し、先に成田に到着していた別の仲間と合流した。NEXで盛り上がったおかげで気合い十分、が・・・土曜日の朝ということで空港は大混雑。いろんな手続きを済ませるのに手いっぱいで、パンプキンズのラストツアーに対して特別感傷的な気持にもなることもないまま搭乗口へと向かうことになった。

さて、搭乗口を目指す私達。「どの飛行機かなぁー」などとキョロキョロしつつ歩いていると、目の前に大きな黄色の物体が見える。「ま、まさかコレじゃないよねぇ?」...で、結局私達を待っていたのは巨大なピカチュウの描かれたポケモンジェットだった。「国際線にも使われていたのかぁ〜」とえらく感激し、記念撮影。おかげでよりいっそうハイになってしまい、睡眠をとるつもりが飛行機に乗ってもなかなか寝つけず、機内で映画を2本続けて見てしまった。(1本はニコラス・ケイジの出演したすごくつまらない映画で、もう一本はタイトルを覚えいていないが、1人の女性の人生を描いたなかなか面白い映画だった。)そんなこんなで13時間の空の旅を終え、現地時間の夕方4時頃にヒースロー空港に到着。しとしとと雨が降っていた。私達はトランジットでグラスゴーに向かうことになっていたので、ここでJIROさんと別れ、慌てて飛行機を降りた。(お急ぎくださいという機内放送が私達を余計にハラハラさせた)入国審査を受けて、空港内を走って走って、、、なんとかグラスゴー行きの飛行機に間にあった。
グラスゴーまでの飛行機は国内線の為機体が小さく、グラグラ揺れた。ちょっと恐かったが、私達以外の乗客は慣れた様子だった。ヒースローを飛び立つこと1時間。もうすっかり日もくれて、目下に広がるイルミネーションがとても美しかった。それはギラギラした野蛮なものではなく、ほんわりとやわらかい橙色の灯で、ドタバタと休む間もなくこの異国の地までやってきた私の気持をホッとさせた。