June 25, 2000 @ZEPP福岡

 
 
この日の朝、広島から福岡へ新幹線で移動。今夜はまちにまった唯一のスタンディング公演だ。そんな訳で体力づくりにとキャナルシティで博多ラーメンを食す。(うまいっス!安いっス!)その後、本日の会場のある「ホークスタウン」へと足を運ぶ。ZEPP福岡は福岡ドームの目の前にあり、その一角はお台場のパレットタウンみたいに綺麗に整備されたショッピングエリアになっていた。そこに到着したのは午後3時頃だったと思うけれど、その中にあるハードロックカフェやHMVやクロスビートバーではすでに大音量でパンプキンズがかかっていて、気分は盛り上がらずにはいられない状態だった。開場2時間前だというのに早々とTシャツに着替え、荷物をロッカーにしまい込み、後は中に入るだけ。準備は万全だった。
整理番号17番を活かし、なんとか最前列を陣取ったが、とにかく開演までが長い。場内はかなりの盛り上がりで、はじまる前から奇声にも似た声援が飛んでいた。異様な興奮の中、ステージも『The Everlasting Gaze』とファンを裏切らない形ではじまった。当然ながら沢山の人間が頭上を転がってきて、のっけから大盛り上がり。しかしながら、この日初めて披露された『This Time 』の前に、ビリ−は「スマッシング・パンプキンズのラストツアーだ」と、悲しい事実を口にした。ブイーングがおこり、彼は困った顔でそして少しさみしそうに微笑んでいた。この曲『This Time 』は残されるファンヘのメッセージなのだろう、ビリーの声はせつなくて、でも、とてもやさしく会場を包込んでいた。また、その後『I Am One』が披露されたが、これはまさに彼らのスタートの曲であり、解散を告げたこの会場でオリジナルさながらにこの曲を演奏したことには、なにかしら意味があったのかもしれない。彼らの存在が自分にとってどんなに大きいものだったかを強く感じさせられたステージだった。
 
   
 
   
  Setlist
01. The Everlasting Gaze
02. Heavy Metal Machine
03. This Time
04. I of the Mourning
05. Blew Away
06. Stand Inside Your Love
07. I Am One
08. To Sheila (アコースティック)
09. The Tale of Dusty and Pistol Pete
(アコースティック)
10. Rock On [David Essex cover]
11. Bullet with Butterfly Wings >>
Once in a Lifetime [Talking Heads cover]
12. Blue Skies Bring Tears
13. Cherub Rock
Encore 1:
14. Glass and the Ghost Children
Encore 2:
16. Fuck You
17. Mayonaise

 
     

 
  この日のこぼれ話


公演終了後、明日は東京に戻るだけということで、ZEPP福岡の隣にあるクロスビートバーでゆっくりすることに。仲間達と共に食事をしながら今日のショウのことや、パンプキンズというバンドについてしみじみ語り合っていると、窓の外を見覚えのある人物が横切っていく…。あれっ「ビ、ビリーだ」お留守番をひとり残して、皆で慌ててお店を駆け出していくと、ビリーは疲れた様子もみせずファンと握手をかわしていた。→

  ビリーがハードロックカフェに入って行くのを見届け、バーに戻ろうとすると、なんとそこにあらわれたのはジミー。「ジミー」と声をかけるとゆっくりと振り向いて、力強く握手してくれた。なんとなく神経質なイメージを持っていたのだけれど、実はとっても気さくな人で、この手でドラムを叩いているんだなぁと、本当にうれしい瞬間だった。こんなわけで博多の夜も幸せいっぱい、素敵な旅の終わりだった。